アナログ回路とは、言ってみれば、自然の中の様々な連続した情報(音、温度、光等)をデジタルの世界に伝える、または、つなぐ働きをする入出力インターフェースです。一方、デジタル回路とは、連続したアナログ信号を離散的な信号に変換する働きを持ったものになります。弊社では、このアナログ回路・デジタル回路双方の長所を活かしながら、お客様の課題を解決致します。
近年見直されるアナログ回路
デジタル回路の重要性が増しているのは動かしがたい事実です。身の回りの電子回路の多くがデジタル化され、アナログ回路は目に触れる機会が以前より少なくなってきているように思えます。しかしながら、アナログ回路はこの先も決して無くなる事はありません。なぜならば、デジタルが処理の対象とする情報は、基本的に自然界に存在するものだからです。
電気の世界に身を置く方なら想像に難くないことでしょう。
前述の通り、アナログ回路はこの先も決してなくならない重要な分野です。それどころか、近年、アナログ回路の重要性が見直され、ニーズが増加傾向にあります。それを象徴するかのように、一部の転職市場ではアナログ回路設計者の求人が高止まりをみせているそうです。
一人前に設計・開発できるまでには数十年かかると言われる程厳しい世界であるアナログ回路。それを扱える技術者が、現状では年々減少傾向にあります。
アナログ・デジタル回路の適材適所での利活用
弊社は創業以来、いたずらに流行りのデジタルだけを追い求めるのではなく、お客様に最大のメリットをもたらすものは何なのかを常に考え、自問自答して参りました。
時には、デジタル回路のみで開発したシステムがお客様にとって最大のメリットをもたらす事もあるでしょう。しかしながら、そうとは限らない場面も現場では少なくありません。アナログとデジタルの混在システム、つまり、適材適所での利活用が、お客様に最大のメリットをもたらす事もあります。
弊社は、このアナログ・デジタル回路(Raspberry Pi含む)の、双方の重要性・長所に着目し、それぞれの特長を活かした開発を続け、実績を残して参りました。大手電気メーカー様や地元の取引企業様へ約40年間、技術提供してこれた事実がその何よりの証です。
既存領域・新規市場の拡大と東北の復興支援
我々を取り巻く電子回路市場は、2008年のリーマンショックで一時的に落ち込みましたが、その後回復基調にあり、2012年では約6兆円と過去最高金額を記録しています。しかしながら、国内に目を転じますと、2011年頃、日本のお家芸とも言われた電子回路の生産額は台湾に抜かれています。つまり、ワールドワイドで見た場合、堅実な成長が見込まれるものの、国内では生産が落ち込んでいるという事実があります。
またIT市場に目を向けますと、IoT(インターネット・オブ・シングス)によって得られる新市場が約30兆円と言われており、このうち、電気回路基板製造は約3%という予測もあります。
我々は、既存領域やIoTによって創出された新規市場の拡大に向け、微力ながら貢献していきたいと思っています。もちろん、この東北の復興支援の観点も決して忘れずに取り組んでいきます。